人狼漫画

1ページ目。神在月とクワバラが打ち合わせをしている。神在月は本を持っている。「人狼は人間同士から生まれて、人間にも吸血鬼にもなれるんです」「…その吸血鬼?妖怪?の伝承、いまいち説得力がないなあ。後天的に吸血鬼になった者から生まれる、ならまだ分かるけど」「そこがちょっと面白いと思ったんですけどね。人間の姿に変身した吸血鬼の家族が中途半端にバレて伝わったって書いてあります」「ハハハ著者が存在否定しとんのかい。あー、じゃ狼男っちゅうよりは人間に紛れるって意味での人狼か」「人狼ゲームも元々は狼じゃなかったらしいですね」「古本屋やったっけ?神ちゃんってけったいなもんよう見つけてくるよなあ」
2ページ目。場面が切り替わり「鋼自動車整備」という看板の文字が映る。その建物の中で作業服を着たサテとマナがが会話している。「ちょっと、またレンチどっかやったでしょ」「どっかやったんじゃなくて隠したんですよ~~」「もう…」「だって作業終わって暇なんだもん~」「休んでいいって言ったのに」そこにサテの父が現れ「マナー君おせんべい食べる?」と声をかける。「えっいいなあ」「ちょっ兄ィみたいに食べ物で釣らないでくれよ!」そこでサテが「あ…そうだマナー君、この後VRCに行くんじゃなかったっけ?」と聞く。
3ページ目。サテ父が「ああ、送ってくよ」と言う。「ん~~え~~」「ちょっと検査するだけだろ?」「注射ムリな兄ィに言われたくない…。サテツの兄ィがついてきてくれたら行ってやらなくもないけどお」「俺は手が離せないから」「なんか兄ィってVRC避けてない?この前、下等吸血鬼に噛まれた時もわざわざ普通の病院行ってたし…嫌な思い出でもあったりして?」「はは」
4ページ目。「クロたちにご飯あげてくる」とサテが裏口から外に出る。広い柵の中にいる狼犬3匹に餌を上げていると、柵の外から「ちょっと。おい」という声を掛けられる。サテが振り返ると、ヨモがぬいぐるみを脇に抱えて立っており「狼犬か。触っていいか?」と言う。
5ページ目。サテは「あ…どうぞ」と返事し、犬たちに「大人しくしろよ」と指示する。犬たちはヨモの元に近づき、匂いをかぐ。サテはその様子を見ながら「あの…VRCの方ですよね?何かご用とか…」と聞く。ヨモは「調査の帰りに通りがかっただけだ」と言い、サテは「そうなんですね」と納得する。大人しくヨモに撫でられる犬を見て「え、すごい。こんな警戒心解くの珍しいな」とサテは思う。
6ページ目。サテは「……いいな」とつい心の中で呟き、すぐにはっとして「ついそっちのモードに入りそうになっちゃった」と思う。そして少し焦りながらヨモに「調査って近くで吸血鬼の事件とかがあったんですか?」と話題を振る。ヨモは「昨夜 吸血鬼の非常に大きい能力発現反応が現れた。ごく短時間で消えたがな。この周辺に住む吸血鬼を調べても該当者が出てこなかったから、能力使用の形跡は無いか見に来た」と説明する。サテは動悸を激しくさせながら「…ちょっと怖いですね」と言う。
7ページ目。会話が続く。「あ…すみません。そろそろ仕事に戻らなきゃなので」「ああ。ありがとう。また来ていいか?」「是非どうぞ」柵から出て行ったヨモを見送ったサテは「何で俺okしちゃったんだろう。バレるかもしれないのに」と思う。背景に青空が映る。
8ページ目。別日に再び犬を撫でるヨモ。サテはヨモの隣に座って会話する。「すっかり懐いちゃいましたね。この子たちも所長さんが今日早く来て喜んでますよ」「今夜から連日調査がある。今のうちに撫でておきたかった」「じゃあしばらく来られないんですか…?」「ああ」「そうですか…」サテツがしゅんとした表情になる。
9ページ目。ヨモはサテツの頭を撫で「また来る」と言う。サテツは赤面する。場面が変わり、夜、街中を歩くサテ。
10ページ目。「…ん?所長さんの匂いがする」と思うサテ。移動し、公園の前を通る。そこには吸対が集まっており、サテに気付いた半田が「一般人の方か?危険だから離れてくれ」と声をかける。サテは「あっ!はい、すみません…」と謝りながらも、KEEP OUTのテープの先にヨモがいることに気付く。ヨモは檻の中に捕まっている人型吸血鬼モブに向かい合いメモを取っている。
11ページ目。人型吸血鬼モブが能力を使い、檻をボロボロに砕いてヨモに手を伸ばす。コマ外に「吸血鬼・脱衣ブロック崩し」と注釈。サテは咄嗟に狼男に姿を変え、「所長さん危ない!」と叫びながら走り、ヨモを抱きしめて庇う。
12ページ目。二人は顔を合わせながら「サテツ君…?」「所長さん」と名前を呼び合う。モブを確保したヒナイチがサテの方を見ながら「吸血鬼?」と呟く。そこに半田が「…おかしい」と呟きながら現れる。「え?」とたずねるヒナイチに「さっきまで彼から吸血鬼の気配は全く無かった」と半田が言う。場面が変わり、第2診察室と書かれたVRCの一室に移る。
13ページ目。その一室でヨモが椅子に座り「なぜ隠していた。実験体になるのが怖かったのか」とサテに質問している。サテも向かい合って座り「…家族以外は知りません。習性…みたいなものなんでしょうか。正体を見られるのが理由もなく怖いんです」と答える。ヨモはメモを取りながら「人間が吸血鬼化するのはともかく、吸血鬼から人間になるなんて聞いたことがない」と言う。
14ページ目。「今後 徹底的に調べさせてもらう」と言うヨモに、不安な顔をするサテ。ヨモは一瞬間をおき「手荒な事は…出来るだけしない。サテツ君とその
20/12/6,13(8p~)

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