髪型漫画

1ページ目。ドーナツの箱を持ってVRCに訪れるサテ。「所長さんこんばんは。指定通りのドーナツ買って…。」と言いながら入室すると、椅子にのけぞって座り脱力しているヨモ。「所長さん?!大丈夫ですか。体熱いですけど熱とか…。」とサテが心配そうに駆け寄る。「暑い場所で作業してただけだ。実験環境優先とはいえ、流石に気持ち悪くなったから少し休憩だ。ドーナツを寄越せ。あとアイスコーヒーをいれろ。」と汗をかきながら答えるヨモ。「はい。」と答えるサテに「二人分だ。」とヨモが付け加える。サテは少し嬉しそうな顔をし「はい。」ともう一度返事をする。
2ページ目。ヨモが「はあ。髪が首にはりついて気持ち悪い。」と首をガリガリと掻く。コーヒーを持ってきたサテが「あの、髪全部上げてみたらどうですか?よろしければ俺やりますけど…。」と言い、ヘアピンを取り出す。「用意がいいな。」と言うヨモに「この髪留め自作で、その材料なんです。なんとなくウエストポーチに入れっぱなしにしてました。」と返すサテ。「……。(興味なし)」と黙るヨモ。
3ページ目。「あっなのでこれ、まだ使ってませんから清潔ですよ!」とサテが慌てながら付け加える。「どうでもいい。」とヨモは返す。そしてヨモがドーナツを食べてる間、ヨモの髪をまとめるサテ。「できました。」とサテが言い、シニヨンになった髪を撫でながらヨモが「案外器用だな。ありがとう。」と返す。「へへへ。」と笑うサテ。
4ページ目。その時、サテが心の中で「…あ、髪の毛やってる時は集中してて気付かなかったけど、所長さんの首、掻いたところが赤くなってる…。」と気付き、「……。」としばらく黙った後に赤面する。直後、カズラが「所長、記録終わりました。」とヨモに報告しに来る。「ああ。」とヨモが返事をしながら椅子から立ち上がり、自分が照れていることに混乱しているサテ君を置いて出ていく。カズラはヨモを見送った後、そんなサテに「所長にかまってくれてありがたいけど。嫌だったら普通に断ってもいいからね。」と言う。
5ページ目。サテは「え?あ、は、はい…。」と赤面したまま返事をし、カズラは「なるほど…。」と何かに気づいたように心の中で呟きながら出ていく。次の日、サテは自分の部屋で布団に横たわりながら考える。「昨日 研究員の人にああ言われたけど…。やっぱり部外者が出入りしすぎるのって多分よくないよね。よく考えれば、仕事でも行くけど、VRCがどんな所か全然分かってないかもな 自分。」
6ページ目。「ちょっと調べてみよう。えっとこれがホームページかな。」とスマホでVRCのホームページをクリックするサテ。「所長挨拶、所長さんの来歴。よく分からないけどなんかすごい感じだ。」と思いながらしばらくスマホを弄り続ける。「色々リンク押してたらVRCのホームページに戻れなくなっちゃった。検索し直そう。」
7ページ目。その時、画面に、実験中のヨモの写真が出る。「あれ…。これ、昔の所長さんの写真?後ろ姿だけど多分そうだ。うん。下にも書いてある。この頃 髪短いんだな。……。」と思いながら、しばらく画面を見つめ続けるサテ。その後、ドラルクに電話する。「あ、あの、ドラルクさん。スマホでネットの画像を保存するのってどうやるんですか?あと、人間でもうなじフェチって珍しくないですか?」と赤面しながら話すサテとともに、「翌日 皆に言いふらされた。」というナレーション。
20/9/22,23/3/4(改)

home吸死>髪型漫画