ユガバン


漫画1ページ目。遠くを見つめるユガミ。「夕神検事?」とモブに後ろから声を掛けられ、「…何でもねェ。」と言いながら振り向く。以降ユガミのモノローグ。「今いる場所からどう行けば番轟三の墓に着くか。どこにいてもそんな事を考えるようになった。遺骨の引き取りの書類を盗み見したわけでもなく、謝罪と説明の後に遺族が場所を伝えてきた。「行け」とも「来るな」とも言っているようだった。」モノローグとともに番の笑顔を思い出す。「そこに彼は眠っているのか。」
2ページ目。リンドウの花束を持ち墓地に佇むユガミ。「来た。が、墓が見つからない。」と心の声。そこに「ふっふっふ。」と笑う人物がやってくる。「そこにジブンはいないぞ!」とユガミの後ろから声を掛ける。それは白いワイシャツに黒いネクタイとスラックスを身に着けた番だった。「ちなみに千の風にもなってないぞ!」と付け加える。ユガミは目を見開き驚愕する。
本当は1ページ目だけの予定だったけどなんだか寂しくなって謎生存ルートを描きました。 22/12/24


漫画1ページ目。亡霊に銃を向けられた番が「ジブンを殺す前に、キミの目的について教えてくれないか?」と言う。亡霊は「事件に対する『本物』の反応を見ておくのも良いか」と思い、説明をする。説明は中略で、「その囚人から資料を奪う。死刑になって毎日泣き腫らしているような奴だ…。拷問でもすれば在処を吐くだろう。」と亡霊が言い終える。それを聞いた番は「だが子どもの代わりに罪を被るような男でもあるのだよ。大事な人にはとことん尽くすのだろう。だから…ジブンは、力ずくより逆に仲良くなってみたらどうだろう?…と思う。そうすれば、共にキミを追う仲間として情報を教えてくれるかもしれない。」と言う。
2ページ目。一瞬の間の後、「今回の件は特別でね。すぐに対応したいところなのだが…。キミだったらそうするのだな。」と亡霊が言う。時と場面が変わり、捕まった亡霊が面会室で「やっぱり拷問しとくんだったよ。」とガラス越しにいるユガミに言う。ユガミは「あいつは俺の命を延ばしたのか。」と呟く。亡霊は「ついでに彼自身のもね。なりすます時間が長くなってボロが出たら嫌だから、比較するために本物を監禁(キープ)することにしたんだ。…彼の案は、君云々より自分の命を延ばすことを目的としていたのかも」と続ける。
3ページ目。ユガミは「アイツはそういうタマじゃねェ。てめえの身しか興味ねェ奴には理解不能だろうがな」と亡霊の目を見て言う。亡霊は腕を組みユガミを見下ろすようにして「……冗談だよ。番轟三のことは自分が一番知ってる」と返す。その時、ドア勢いよく開き「すまないっ遅れた!!!話は弾んでいるかな?!?!」と番が入ってくる。番は二人がピリピリしている空間に笑顔のまま固まる。「オッサン、遅えよ」と言うユガミの後ろ姿に、それまでしょんぼりした表情をした番は顔を赤らめて「…!?どことなく声が優しい?」と思う。
23/2/11


ユガミの肩に乗っているギンに魚を上げている番の絵。THANK YOUと書かれている。
過去に設置してたいいねボタンのお礼絵
22/12/24


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